月和菓子の屋号である
「モーンガータ」ってなんですか?
と、よく聞かれます。
モーンガータ、
『翻訳できない世界のことば』
という絵本に、その言葉はでてきます。
moon=月 のように、
単純に一言の単語には置き換えられない、
情景やイメージ、感情や価値観などを
解説しないと表しきれないような言葉を
紹介してくれる素敵な本です。
さて、それで肝心の
「モーンガータ」の意味ですが、
スウェーデン語で
“水面近くに月が出ている時、
その月明かりに照らされて
長く光の道が伸びる様子のこと”
だそうです。
月そのものでなく、
光の道の方に付けられた名前。
それはそれはもう、素敵ですよね。
その情景が目に浮かぶようです。
形あるものも、美しい。
形ないものも、美しい。
月そのものの姿もそうですが、
月がまとっている気配にもまた、
私たちは感覚的な美しさを
感じているのではないでしょうか。
外見的な美しさに
ついとらわれがちな自分自身にも、
心に留めておこうと思うのでした。
ちなみにモーンガータの綴りですが、
スウェーデン語では
mångata
と書いて、
二文字目のaの上に、小さな○がつくんですね。
これがまたお月様のように見えて、
それだけでついつい
嬉しくなってしまう私です。笑